Persona3小説 Page. 共時性 忍者ブログ

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Page. 共時性



>>>>D.I.V.E  ∃ T.A.R.O. SYSTEM started.<<<<


>Tree_of_life protocol enable.
>"KIRIJOU-Ergonomics Lab main server" is running.

>NC_driver detected.
>
>
>SSES TYPE - 007 detected a new compatible character..........
>SAMPLE - 013 began the conversion process to SSES TYPE - 007.


>アナタ ハ ダレ デ アリマスカ


ん...


イージスだよ 
何度も 教えたろ...


>ワタシ ハ らびりす ノ ニセダイ コウケイキ No.VII PROTOTYPE ver.6.38
>ゲンザイ いーじす ト チョクセツ りんく シテイル デ アリマス


ク.. アンタ また バージョンアップされたのか

...分かっ
てるって
アイツらがオレとアンタ
に何してんのか.. 全部聴こえてんだから...


>検出サレタ波形 : 快楽
>いーじす ハ キモチイイ

ふふッ.. 気持ちヨクって楽しいよ...殺すのはね
アンタもきっと 気に入る...

...思い出してたんだ オレがずっと してきたコト


>コロス トハ ナニ デ アリマスカ

消すことさ...
最初から 生まれなかったみたいに
汚れの無い存在に 還してやるんだ...


>コロス ≒ Destruction でりーと おーる Format

そう 壊して 消すだけ... とっても簡単さ
自分を傷つけるように 相手を傷つけるだけだよ

...最後までね


>サイゴマデ キズツケル デ アリマス

うん エライ ..今度は忘れるなよ

...ッ


>いーじす カイワ ヲ シュウリョウ スル デ アリマスカ


う...

ハは は
 音...光..

熱...肌、みんな

痛いのも...みんな消えちゃった

ブリザードが 
吹いてる

オレ
 消えるのかな..


>検出サレタ波形 : 歓喜
>いーじすハ コロサレテ ウレシイ


ク..アンタっ
てマジ オカシなWeaponだよね.. 気に入ったよ

...ねえ
 アンタに 頼みがあるんだ

きいてく
れるなら その代わりに...
オレを全部...”ペルソナ”もゼンブ アンタにあげるから...

>ぺ∃¬ persona 人格

特別な 力.. 欲しいだろ...

>チカラ ホシイ デ アリマス
>ツヨイ チカラ ガ ヒツヨウ デ アリマス
>ワタシ ハ ニンム ニ シッパイ シマシタ


オレも...シッパイしちゃった

あの刑事...何者だ
ありえない こんな...

ッ、
.. オレが 失敗するなんてな


>ワタシ ハ チカラ ガ トテモ ホシイノ デ アリマス
>“タノミ”; May I help you?

オレの“力”が欲しかったら さ... “
北川彰キタガワアキラを護るって約束しろ
アレは オレの
救世主メシア

もし逢え
たら...メシアに近づくヤツ 必ず殺すって誓ってくれ

殺せ.. 絶対に


>検出サレタ波形 : ****

>キタガワアキラ ヲ マモリマス 
>メシア ニ チカヅク ヤツ ハ カナラズ コロス
>チカウ デ アリマス



次に 北川彰の名を 聞くまではさ.. このコト 思い出すなよ...
ヤツラに 気づかれ たら.. また 記憶 消される

...頼む 誰にも
気づかれるな

オレの記録 消してくれ

完全に
...


>“キタガワアキラ” ノ ナ ヲ キイタラ オモイダス
>禁則-III local-encode...encryption ready.

>いーじす ノ でーた ヲ さーばー カラ でりーと シマス



アリガト..

アンタの幸運を 祈ってる...

メシアを 必ずニュクスに 
みちび け...


>ΦΦΦΦ ニ ミチビキマス


>いーじす?

>...いーじす ハ キエマシタ



>>> Information <<<

>SAMPLE - 013 completed conversion to SSES TYPE - 007.


>イージス は ΩΩΩΩΩΩΩ を 護る


オレ は メシア を ΦΦΦΦ に 導く


...“ オレ ”?



オレ は Aegis








「お父さま 」

「...美鶴。 どうした、今日はフェンシングの日だろう 」


書斎にいらしたお父さまは、窓の前に立って、厳しい顔をして机の上のパソコンを見下ろしていた。私はタイミングが悪かったかしらと、入り口で足に根が生えたように立ちすくんでいた。やっとの思いで近づいてみたけれど、お父さまは全然こちらをご覧になってはくださらない。

お父さまが笑っているところを最後に見たのはいつだろう。

でも記憶の中では確かに、お父さまはいつも朗らかに笑っていた。
お父さまとお母さまは...二人並んで優しく私に笑いかけて下さっていた。

どうして... などと考えれば、私は嫌な私になる。
だから考えない。 私は、お父さまが...好きだ。

「先生がロンドンの大会に出場されるので、お稽古はお休みになりました 」

スーツ姿では無いお父さまを見るのは久しぶりだ。
カシミアのセーターをお召しのお父さまに...
チャコールグレーの背中に、無性に切なさが募った。
すぐそばに温かいお父さまがいるのに。
どうして私は、駆け寄って、抱擁してもらおうとしないのだろうか。

この胸全体に細かいヒビをいくつも抱えてしまった。泣き出したら、粉々に崩れてしまいそうだ。

「そうだったか。 では自分で、他の計画を立てなさい。
時間は有限だ...無駄にしないように 」

優しく話しかけていただきたくてたまらないのに、
お父さまはほとんど抑揚の無い声で、パソコンに向かったままおっしゃった。

「はい、お父さま 」 泣いては駄目だ。「あ、あの... 」

「どうしたんだ。 ...今日は相手をしてやれないぞ 」

耐えられなくて、お父さまの腰に伸びていた私の両手は、
なんでもない言葉に傷ついた心臓がびくっと怯えて、ひとりでに引っ込められた。

「いえあの、そうではなく... お父さまが、お辛そうに見えたものですから 」

こんなソラ事を言いたいのではない。とても不機嫌でいらっしゃる理由を知るより前に、私は以前のようにお父さまに抱いてもらって、髪を撫でていただきたいのだ。
それだけで、何もかもが以前のように戻れる気がするのに。
おとうさま。
――

「私が? 」 お父さまは私を見た。石のように堅かったお顔が、眉を開いて少しだけびっくりした形になった。「...そうか 」

「ッ... 」 一人でやきもきしていたことが恥ずかしい。お父さまはとてもお忙しいのだ、私だけのお父さまでは居られないのだ。気付いていたことが今更のように押し寄せてきて、後悔の念でいっぱいになった。

「美鶴はいまの自分を、辛いと思ったことがあるのか 」

「あ、 ...ありません。
お父さまの娘で、私は幸せです。 とても 」

お父さまが私を気遣ってくれたこと。そして、正しいお答えができたことに、ほっとした。
口に出せば、嘘でも信じられる。
私は、お父さまが好きで、幸せです。
こうして言葉にしてみることで確かめられる...お父さまと自分を縛ることができる。
お父さまは、私が側にいるのを許して下さるのだということ。
私の勝手な独り決めではなくて、お父さまに私の気持ちとして伝えられた。それが私にはうれしかった。

「ありがとう。
それでは、私も美鶴の真似をしなくてはな... 」

笑った。少しだけれど、笑ってくださった。お父さま。
お父さまがそういうお顔をして下さるだけで、私には、ほら、こんなに力が沸いてくるんです。

「おじいさまのことですか 」

「違う。 ...なぜ、そう思うのだ 」

否定が素早かったこと、“理由”を尋ねられたことで、私は予測が核心をついていたのだと悟った。
本当に関係がないのなら、知りたいとは思わないはずだ。

「お祖父さまの...宗家に行かれてから、ずっと...
今日のように、お父さまが沈んでいらっしゃる御様子だったからです... 」

残り少なくなった勇気を振り絞ってやっと口に出した言葉。
それに対するお答えは、私を眼が眩むような夢見心地に包んでくれるものだった。

「美鶴は... 母さん似だ。 
いつのまにか、私の全て以上になってしまったな... 」

そう言って、お父さまは昔のように、昔と同じ笑顔をして、私を抱きしめてくださった。
私もお父さまの背中に腕を回した。
指を組んでぎゅっと、締め付けてもお怒りにならない。よかった。

やっぱりお父さまは温かい方だ。 私はお父さまの娘でよかった。

大好きなお父さまの、大好きな匂い。

...たった一人の、私のお父さま。











「主任、起きて下さい。 “VII式”に、異常が! 」


深夜、ラボ内に設置された高気圧酸素カプセルで、岳羽は眠っていた。しかし、オペレーション室からの連絡で、その眠りは短くして破られた。すぐに飛び起 きると岳羽は、脱ぎっぱなしでかけてあったスーツや白衣を身に着けながら、拡声器を通してざわめきが洩れ聞こえる管理室へ走った。

彼が頑丈な鉄扉を開けると、研究員達が首をかしげながら問答していた。不測の事態が起こっているようだ。

「なんだろう、この表題は。 persona... ペルソナ? 」

「すごいよ...なんて美しいコードだ...

あ、しゅ、主任! 転送の記録に一部しか残っていませんが、
これは”シャドウ”のソースじゃありませんか? 」

「シャドウのソースだって...? いきなり、なんの事だね、」

部下が興奮して告げた事の意味が分からず、岳羽は彼らが取り囲んでいるコンソールに駆け寄った。数人を掻き分けて画面を見た彼は、そこに表示された情報を反芻したのち、驚きの声をあげた。


「VII式にシャドウがあるというのか!?
シャドウがコード化されて、プログラムの形で内臓...そんな、馬鹿なことが...」

「リモート無しに、VII式が自分でコーディングしたんですよ。 もう、
LPdC内に格納されてしまって、外部から覗くことはできませんが... 」

感に堪えない、という表情で、研究員がつぶやく。人間にしか無いと思われていた“自我”。影時間にシャドウに変わると仮定されているその“自我”の反応が、開発中の特別制圧兵装VII式(非公式名:Aegis)の中に確認されたのだ。

つまり、現在二つの不測の事態が同時に起こっている。
ひとつは、アナログで天然物のようだったシャドウが、コード化されデジタル状態に変換可能という事実。
もうひとつは、それを行った主体がVII式だった、つまり人工知能が自発的行動をとったという事実だ。


(これも、黄昏の羽根の...
LPdC(パピヨン・ハート)の奇跡だというのか、)

パピヨンハートの構造はブラックボックスだった。誰も、岳羽でさえその動作原理を知らない。黄昏の羽根によって機械は生命の波動を帯び、独自のアルゴリ ズムによって自律する。それ故に、外部から情報を与えて”育てる”ことができた。この検証可能な事実への追求が優先され、いまだに基本原理が不明なのが、 岳羽の研究の現状だったのだ。例えるなら、CPUやOSの構造理論を知らずにアプリケーションをインストールして利用しているようなものだった。


「仮に展開できても、VII式がコンパイルした後じゃ、誰にもわからないだろう... 」

我に返った岳羽は、動体視力が追いつかぬほどの指の動きで、メインサーバーにアクセスを始めた。瞬く間に情報がローリングしていく。
そして、既にソースコードが抹消されているのを知り失望した。しかし、むしろ興奮、未知の領域に遭遇している興奮が湧き上がるのを感じた。

(VII式が、自分で”それ”を選択した...
ということは、目的の遂行にとって不利益ではない“何か”があったのだ ) 

彼は暴発しそうな好奇心をなんとか抑圧し、自分が眠っていた間に起きたVII式の変化を知ろうと、介入可能な領域を求め、次々に逆アセンブルにかけていった。


「誰だ...? 勝手にVII式のAPIに禁則処理を実行したのは 」 岳羽は手を止めずに、怒鳴りそうな声を押し殺した。

「こっちの記録によると、VII式自身ですよ!
...ああ、くそ、神経ケーブルに監視と遮断機能をかませていれば! 」

悔しそうに叫ぶ研究員を一瞬だけ横目で見ると、岳羽は、頬に誰にも見えない微笑を浮かばせた。


「それは意図的に行うべきではないと判断した。
もし監視や遮断の機能を搭載してしまうと、VII式が
プライバシーを侵された・・・・・・・・・・・と感じ、感情処理にノイズが入り、エラーが生じる可能性があった。
しかし、面白いな...面白い。 あれは、自分で“進化”を選んだんだ... 」

岳羽の言葉をきいた別の研究員が言った。 「まるっきり、人間...みたいですね。 意志ではなく、自然法則としての... 」

VII式に搭載されているような巨大オペレーションシステムは、高度な構造で設計されており、開発者自身にしか理解不能なレベルの技術も多く適用されて いるので、全貌を解析することなど到底不可能だ。もし、開発者自身がそれを行おうとしても、膨大な時間と費用を一からかけなおすような努力が必要となる。
それでも、キーボードを掻き毟るようにコンソールに向かう岳羽の横で、研究員たちは手をつけかねて、感心して眺めるしかなかった。
VII式が構築したライブラリ
――シャドウに似ているがシャドウでは無い、”ペルソナ”と表題された完璧なコード――を。


「どうしましょう、主任。
この、“ペルソナ”と名付けられたシャドウのソース...
どうやって、VII式が手に入れたのか... これが戦闘にどう影響するのか... 」

それには答えず、岳羽は顔をあげて問いを発した。

「...この時間帯にVII式とリンクしていたのは、誰だ? 」

「ええと、No.13ですね。 あの全身麻痺の患者です 」 記録を調べた研究員は、そこで眼にした報告に驚愕し、力を落とした声でつぶやいた。
「...亡くなったみたいだ。 
病院(ホス)から連絡が入ってました。 ..1時間前に 」

(あの患者...VII式のメイン人格候補のイージスが、死んだ? )

急いで岳羽は、隣のモニターの表示を目で追った。

「VII式とNo.13との通信記録も消えてるな... サーバーにVII式のアクセス記録は残っているか? 」

「確認してみます 」

再びコントロールを引き継いで調べ始めた研究員は、しばらく岳羽と共に黙って作業を続けた。だが、すぐに調べられるはずの簡単な記録を見ながら、首を傾げたり唸ったりを繰り返す部下に、岳羽は不審の眼を向けた。


「どうかしたのか 」

「...わ、分かりません。
不明なエンコードでプロテクトされて... 介入できない。

ここだけじゃない、No.13の全ソースが、消えてる...!? 」

岳羽は表情を引き締めた。昨日から始めたNo.13人格のVII式への転写、それが最後まで完了しているのかだけは確認しておきたかった。それなのに、このままではそれを知る事が出来ないのだ。


「LPdCパピヨンハートのバックアップは? 」
「駄目です、消えてます! 最初の互換の、直前までしか... 」
「...な、... すぐにVII式を調べる。 きみは各員に連絡しろ、至急だ! 」
「はい! 」

部下達に指示を出し、岳羽はVII式のスタンバイ・ルームに向かおうとした。
そのとき、事務ブースから秘書が受話器を耳に当てたまま、慌てた様子で彼を引きとめた。

「岳羽主任! プラントから緊急の連絡が入りました。
ご当主が自らおいでになって、現場責任者に直接、
シャドウ融合の実行を発令なさったそうです! 」

「.. なんて、日だ... もう、どうしようもないのか...! 」

一気に圧しかかって止まない事態にさいなまれ、岳羽は鞭打たれたかのような表情で、絶望的な呻きを吐き出し、重い鉄の扉を拳で殴りつけた。









まっくら


「それじゃ、妻は...彰と同じ症状になったということですか!? 」


あおい ●

しろい 



「遺伝... そんな筈は無い! ありません。
妻の
係累(けいるい)でそんな話は聞いたことも無い。 彰...息子だって、」



あたた かい.. まぶしい ■

まぶし い †


 
「...そうですか。 わかりました..

...仕方がない...

準備が出来次第、帰国してそちらに伺います 」







ゆかりちゃん、

どうしたの? それ。

...ウサギのキーホルダー?




「パパに、もらったの 」




...そう。

あの人、帰ってたのね。



「ねえ、ママ。

パパ、つぎはいつおうちに来るの?」



自分で訊けばいいでしょ。



「ゆかり、きいたよ、なんども。
だって約束したんだもん...

でもパパ、おしえてくれなかった。」


じゃあ、パパにも分からないのよ...
お仕事なんだから、諦めなさい。

いつものことでしょ。



「...ウン」



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